あずまんが獄長

桃瀬くるみ「今回も【クソスレ】ね」

芹沢茜「お題になっている『ハーグ密使事件』って何だ?」

ベッキー:レベッカ宮本「1907年6月、オランダのハーグで行なわれた第2回万国平和会議に当時既に日本の保護統監下にあった大韓帝国の廷臣である李儁ら3人があらわれ、大韓帝国の外交権を接収した1905年の第二次日韓協約(日韓保護条約)の無効を諸国に訴えようとした事件だ」

よみ:水原暦「有名な事件なんですか?」

美浜ちよ「少なくとも韓国マニアにとってはいろいろと有名な事件ですよ。結局密使の訴えは取り上げられず、韓国統監の伊藤博文はこの行動に激怒し、皇帝の高宗を追求しますが、高宗は関与を否定しました」

ベッキー:レベッカ宮本「李完用内閣は高宗に譲位を迫り、けっきょく純宗に譲位した。譲位について日本の圧力があったというのは確認し難いぞ。すくなくとも廟議において寺内正毅以外の要人は譲位に賛成していない」

獄長日記 強制退位?

桃瀬くるみ「従来、このあたりの歴史解釈ってとりあえず日本の行動を悪意を以て解釈しておけばオッケー的なところがあるわね」

よみ:水原暦「3人の密使はどうなったんですか?」

ベッキー:レベッカ宮本「李儁はハーグで死亡。李相卨 ・李瑋 鐘は帰国の途についたようだ」

美浜ちよ「李儁の死についてはよく「抗議の自決」とか「憤死」とかされていますが、単に手術失敗の病死であったというのが有力な説ですね」

桃瀬くるみ「獄長日記のハーグ密使事件エントリーを読めば分かるけど、李瑋 鐘のその後なんておもしろいわね。続きは獄長日記でね♪」

芹沢茜「獄長日記?な、長くて読みにくいだろ…」

ベッキー:レベッカ宮本「しかし、おもしろくてためになるぞ。ブログ形式ということもあって、獄長の解釈を読むだけでなく、じぶんでも考えながらいわば獄長とともに史料の紹介解読の過程を追ってゆけるのは、知的充足を得られる行為だと作者は考えている」

美浜ちよ「知的好奇心を満たし、歴史を見ることを楽しみたいなら、ぜひ読者になってほしいと作者は言っています」

よみ:水原暦「ろ、露骨な宣伝だなぁ…じゃ、本ネタいきましょうよ」

ハーグ密使事件100周年記念







ベッキー:レベッカ宮本「密使が所持していたとされる高宗の信任状の正当性については、あの李泰鎮すら疑問を持つものだったんだが、今回の報道で李儁らの偽作じゃね?って疑いがさらに強くなったんだ」

獄長日記
★ハーグ密使事件100周年(一)
★ハーグ密使事件100周年(二)
★ハーグ密使事件100周年(三)
★ハーグ密使事件100周年(四)

美浜ちよ「獄長が突っ込んでいるように、高宗本人が関与したと考えうる部分がなくなってしまったのですよ」

芹沢茜「ハンコさえ偽造、それどころか筆で描いたのかよ…」

桃瀬くるみ「どうみても贋作です。ありがとうございました♪」

よみ:水原暦「しかし、信任状に高宗が関わった部分がないということは、この密使自体が李儁らの単独行動であって、高宗は本当に何も知らなかった、関わっていなかったっていう可能性も高くなってきますね」

美浜ちよ「はい。従来は高宗の特命を受けた密使だという解釈がされていましたが、あやしくなってきたようにも思えるのです」

芹沢茜「ってことは、高宗は臣下の軽挙のとばっちりをくらったってこと?」

ベッキー:レベッカ宮本「ほんとうに何も知らなければの話だがな。それに作者はそうであったところで高宗に同情する気が全く湧いてこない。高宗は東学党の乱のときに、清軍に出兵を要請しないという朝議を無視して裏で密かに閔泳駿と図って袁世凱に出兵を要請するなど、いいかげんな振る舞いが多かったしな」

桃瀬くるみ「この君にしてこの臣ありってところかしら。自業自得よね♪」

よみ:水原暦「3作めの『円毒』ってなんですか?」

ベッキー:レベッカ宮本「それは、獄長がエンコリで立てたスレ■お詫びと訂正で「丹毒」を「円毒」と読み間違えていたことをネタにしたわけだ」

美浜ちよ「それで、1レス目で獄長がORZしているんですね」


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